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町でうわさの本読みブログ

誰にも気づかれないうちにタイトル変更。現在は読書感想と、日常の面白いことについてつづります。

「メタモルフォシス伝」 山岸凉子

何やら固いタイトルですが、さわやかな学園まんがです。

なんとびっくり40年前の!

 

山岸凉子さんといえば、バレエもの、怪奇もの、歴史ものなどで有名ですが、

こういうのも描かれてたんですねえ。

キャリアの長い方ですし、いろいろありますな。

 

ある超進学校に一人の男子転校生がやってくる。

ちょっと風変わりな彼は、次第に周囲を変えていく…

という、黄金パターン。

 

でも、それはありきたりという悪い意味ではなく、

一種の良質のファンタジーなんだなあ。

 

クラスの中には、勉強についていけなくておちこぼれそうに

なる子がいたり、

親のいいなりになって受験する子、

勉強しすぎてノイローゼになりそうな子、

家庭が複雑すぎる子…といろいろ。

 

主人公はそういった人たちに

少しだけ安らぎや気休めを与えて、また去っていく。

あ、ネタばれしちゃった。

 

その主人公に一番変革を受けた人物の

「ひと雫が引き起こす水面の波紋は大きな変化だよ」

はいいセリフだなあ。

 

こういったさりげない大事なことを、

具体的な物語で、説得力をもって見せてくれる山岸先生はやっぱり偉大だ。

 

山岸先生のくら~いお話も大好きだけど(ほんと、救いのない話も多い)、

こういうさわやかな作品も安心しますね。