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町でうわさの本読みブログ

誰にも気づかれないうちにタイトル変更。現在は読書感想と、日常の面白いことについてつづります。

「あしながおじさん」 ウェブスター

海外文学

えー、これめちゃくちゃおもしろーい、超おすすめー!

興奮ぎみにこう言うだけでは全然良さが伝わらないので、

落ち着いて説明します。

 

孤児院育ちのジュディが、ある匿名の慈善家の援助を受けて、

大学へ行くことに。

条件は、その人に学校生活のことを書いた手紙を送ること。

もちろん返事はなし、ということで。

 

そんなわけでこの作品は、ジュディからあしながおじさん

(ジュディはその慈善家のことをそう名付けた)への手紙、

という形で進行します。

 

このジュディの手紙が、いい味出してるんですよ!

ユーモアたっぷり、簡単なイラストも面白い!

 

あしながおじさんがこの手紙を楽しく読んでる様子が伝わってくるよう。

そりゃジュディに会ってみたくなりますわ。

 

んで、ほんとに会いに来るのである。あしながさんは。

もちろん、正体はかくして。

ジュディの大学での友人の叔父なのだが、

姪に会うためにやってきたジャーヴィさん、ということで。

 

もともと、姪とはとくに親しいわけでもなかったらしいが、

ジュディが気になるジャーヴィとしては、そんなことはかまわん!

親切な叔父として、ジュディに急接近。

ジュディもジャーヴィさんに好意を持ったようだし。

(それはジュディがあしながおじさんに宛てた手紙で確認済)

 

その後、ジャーヴィは次第に暴走。

ジュディがほかの友人のお兄さんと仲良くなったのを知ると、

夏休みはその友人の家へは行かせず、

農園で過ごすように、とあしながおじさんとして言いつける。

そしてもちろん自分は、その農園へジャーヴィとして遊びに行く。

 

で、いろいろあってジュディにプロポーズするが、断られ、

ショックで(とは書いてないけど、絶対そうだ)一晩中豪雨に打たれ、肺炎に。

 

その後、ジュディがあしながおじさんに宛てた手紙により、

彼女がプロポーズを断った本心を知る。

 

そして、誰もが知るハッピーエンドに…。

 

とまあ、あしながおじさんの揺れる恋心を長々と解説してしまったが、

小説自体にはおじさんの心情は一切書かれていないのです。

 

すべて、ジュディの主観による手紙、という形で話は進められるので。

それなのに、おじさんの気持ちは手に取るようにわかってしまう。

読者ここまで想像させるとは、やはりとんでもない作品です。

 

あしながおじさん (新潮文庫)

あしながおじさん (新潮文庫)