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町でうわさの本読みブログ

誰にも気づかれないうちにタイトル変更。現在は読書感想と、日常の面白いことについてつづります。

『罪と罰』を読まない

ノンフィクション

これは

岸本佐知子さん(翻訳家、エッセイスト)

三浦しをんさん(小説家)

吉田篤弘さん

吉田浩美さん(ともにクラフト・エヴィング商會というデザイナー)

の4名が、読んだこともない「罪と罰」を勝手に内容を推理しちゃおう、

という大胆すぎる本です。

 

かくいう私も「罪と罰」、挫折しました。でへへ。

 

著者も読者である私も、この名作のことをあまり知らないまま、

話は進むのです。

 

どうなることかと思いましたが、いやあ~、もうめちゃくちゃ面白いわ!

主人公の名前がラスコーリニコフと長いもんだから、

勝手に「ラスコ」といったり、

作者のドフトエフスキーは「ドフト」

ほかにも、暑苦しいキャラは「修造」とか。

もう、なんでもありですな。

 

読んでるこちらは声を出しての大笑い。

しかし、単に茶化しているわけではありません。

 

根底には、本に対する愛情と、きっちりした観察眼がある。

この世界的名作はたまたま読んではいなかったけれど、

これまでに相当数の本を読み、その内容をしっかり読み取り、

感想や分析を言葉で表してきた人たちです。

 

一般人が座談会をしても、多分こんなに面白くはならないでしょう。

教養が違うというか。

 

あと、印象深かったのは、吉田浩美さんの話。

この方は以前テレビであらすじを紹介された

ものを見ていたそうです。

 

で、今回再びその番組を見たら、ご自分の記憶とかなり違っていたそうな。

実際にはなかった場面まで、記憶のなかで作ってしまったのでした。

 

ご本人はショックを受けていたようですが、

そういうこと、あるらしいですよ。

 

今読んでいる本に、まさに書いてありました。

人は「偽りの記憶」を作り出せるそうな。

この本の感想もいずれ書きたいとは思っております。

 

さて、この4名の方々はその後、実際に「罪と罰」を読みました。

感想はやっぱりというか、当然、とても面白かったそうです。

そりゃそうか。世界的名作ですもん。

 

好きなキャラやシーンについての語り、分析など、

クールさとユーモアがたっぷり。

 

う~ん、やっぱり私もちゃんと「罪と罰」を読むしかないか!