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町でうわさの本読みブログ

誰にも気づかれないうちにタイトル変更。現在は読書感想と、日常の面白いことについてつづります。

「坊っちゃん」 夏目漱石

日本文学

あのー、これって失敗談ですよね。

坊っちゃんが就職に失敗した話ですよね。

 

東京から四国に教師として赴任したはいいが、生徒たちからは

からかわれ、先生たちのあいだではしょうもない派閥があり…。

 

最後は気が合った数学主任の山嵐(もちろんこれは坊っちゃんがつけたあだ名)

とともに、自分たちを罠にはめたせこい教頭赤シャツと、

太鼓持ちの野だいこをぼこぼこにする。

 

んで、せいせいした気持ちで退職!

って、いいんかい、それで!

 

結局、山嵐は辞めさせられたわけだし、赤シャツだって、何事もなかったように

教頭を続け、そしていずれはマドンナ(存在感のうすいうらなり先生の婚約者だったが、金のある赤シャツになびく女性)と結婚するのだろう。

 

赤シャツにしてみれば、気に入らない教師を二人も追い出せて、ラッキーじゃん。

ちょっとぼこぼこにされたくらい、安いもんさ!

 

坊っちゃん山嵐とそれから、忘れそうになるうらなり先生のその後の人生に幸あれ、

と祈るばかりだ。

 

それから、この話はいちおう教師ものというか、学園ものということに

なるのだろうけど、教師と生徒たちのふれあいというか、

感動的な展開は皆無。

 

坊っちゃん、生徒のためとか、教育論とか、布団にバッタ入れちゃうやんちゃな教え子がかわいいとか、そういうのまるでなし。

 

ま、坊っちゃん自身がタイトル通り、子どもだしな。

 

そんなわけだから、心残りも一切なく、あっさり退職。

新しい教育ドラマかもしれない。

 

あ、100年まえの作品でしたか。

 

坊っちゃん (角川文庫)

坊っちゃん (角川文庫)