読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

町でうわさの本読みブログ

誰にも気づかれないうちにタイトル変更。現在は読書感想と、日常の面白いことについてつづります。

つぎはぎ仏教入門 呉智英

仏教入門といいながら、著者は仏教徒ではないそうです。

というか、そもそも何の信者でもないそうな。

 

あ、でも私もそうか。

 

てなわけで、この本は、お釈迦さまのありがたい教え、

といったことではなく、客観的な立場で仏教を見てみよう、

といった感じです。

 

だから、第一章は「宗教とは何か」ですよ。

ええ~、そこから!?

いや、だけどまずはそこから入らなければ、仏教キリスト教もないもんだ。

 

私が一番読みごたえがあったのは、第五章「仏教と現代」

 

仏教は本来、「愛」を否定する宗教であったこと。

しかし、「慈悲」があるということ。(まあ、慈悲と愛は近いものでもあるような)

 

今はやりの「自分探し」についても書かれています。

転職しちゃったり、海外を放浪するアレですね。

これについて著者は

仏教こそが我執を捨てよと呼びかけなければならない」と言います。

 

ほかにも、観光寺院でもOKじゃない?とか

あ、もちろんもっとちゃんとした言葉で具体的に説明していますよ。

 

これらはやはり、信者ではないからこそ、言える意見でありましょう。

ものごとの中心にいると、かえって大事なことが見えなくなることってありますね。

本質的なことについて、考えなくなってしまうというか。

 

仏教の信者になるかどうかではなく、

宗教、仏教というものが、今の私たちの人生にどうかかわってくるのか、

それを考えるきっかけになる本だと思います。

 

つぎはぎ仏教入門 (ちくま文庫)

つぎはぎ仏教入門 (ちくま文庫)